公的に「留学」で行ったのに、まさかのNYで2週間「ホームレス」した話です。
※外交的にも所々過激な内容が含まれますが、ぜひフィクションとしてお楽しみください。日本語のみです(のほうが良いよね?)。
あんまり留学先で引越しって経験しないと思いますが、私は2回経験しました。
学校の寮
↓
一軒家
↓
アパート
1回目、学校の寮から引っ越すきっかけはこちらに↓
https://saitraveler.com/long-way-to-transfer-school/
それでは、「2回目」の一軒家から引っ越す時の衝撃的なお話です。
一軒家での暮らし
まず学校の寮から引っ越して、Bronxという地区にある一軒家に住んでいました。
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https://en.wikipedia.org/wiki/The_Bronx#/map/0
マンハッタンの北に位置していてヤンキースタジアムがあります。
あと黒人が多い!! NYの地区の中で最も白人比率が低いこの地区。
学校から帰ってきて、毎晩2mくらいのラッパーみたいな黒人に囲まれながら駅から帰ってました。。怖すぎんねん!
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愛用していた最寄りの地下鉄の駅。
タイムズスクエアが42stなのでだいぶ北ですね。
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あと、バスもよく走っています。あれ、地下鉄と同じくバスも24時間運転だったんだ。
眠らないねえーーNY!
住んでいた一軒家はこのながああーーーーい階段の上です。(よくここから学校通ってたわ)
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結構立派な家でした。これ玄関
お庭。季節ぅ〜
3人でルームシェアして住んでいました
間取りは、3LLDDKって感じですね、さすがアメリカの一軒家広い!
自分の部屋。
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一軒家初日の写真。ベッドの上にとりあえず荷物をぶちまけてます。
この一軒家、よくこんな感じで「Clean up!」みたいな張り紙をされることが多く、
これ触らないであれ使わないで、、ここ綺麗にして!!と結構厳しい系のアメリカ人大家さんでした。
でも、大きなトラブルなく、友人を呼んでホームパーティーしたりなど、楽しい時間を過ごしていました。
熟睡中の来客
ある日の早朝、自分の部屋で寝ていたら、
頬をベッロン!ってされたんですよ。
ベッッッッッッロンって!!
ひぇっ!、、何っ!?
ってびっくりして目を覚ますと
そこにはでっかい獣が!
デカすぎて驚愕、一体なにが起こったのかわからず放心状態でしたが、冷静になるととっても大きな犬でした。
でもなぜ犬が部屋に?
寝起きの目を擦ると、部屋に見知らぬ2人の人間、
何?!強盗? こっ殺される!と思いました。
かなり老齢のおじいちゃんとおばあちゃんでした。
部屋の内装を後ろに手を組みながらジロジロ見ています。
ていうか、えっなんで入ってきてんの?!
部屋の鍵かけてるのに。。。
2人の他に、大家のSoniaもいました。彼女が開けたんですね。
いや勝手に開けるな!鍵の意味ない!!
しかも土足だしいぃぃ!
せっかくマット敷いて日本人仕様にしたのに!
それで、Good morning ^^
とか言われて、いやいや、ない!ありえない!!
普通に不法侵入!笑
よくよく会話を聞いてみると
「うーん、ここに窓ねー」とか「意外と広いね」とか、、、
なんと
まさかの内見していたんです。
いや普通に住人いるよ〜
勝手に内見するな〜
信じられないって!住人いるし、知らされないし、寝てたし!!
舐められてますわ、本当に。
突然すぎる別れ
その数週間後、大家のSoniaから突然こう告げられます。
「あ、この家売ることになったから、来週出てって。ほなよろしく〜」
んなアホな!
舐められている!舐められすぎている!!!
え売ったの?! まだめっちゃ住んでるよ!! 突然すぎるし、来週て!
あのじいばあ結局買ったんかい!
もちろんこれは日本では違法で、90日以上前に住人に通知義務があったりします。
大家に対しては、拙い英語で猛抗議しますが
もう決まったから、の一点張り。
日本のスタッフや弁護士にも、引越しは突然すぎて無理!と退去延長の説得を試みてもらいますが、成果はなし。
いやおかしいだろ、と思っていましたが、ここでSoniaの本業を知りました。
Soniaさん、
かのHarvard university卒の弁護士だったのです。
契約がどうこうと、、サインしただろ何某と、なんと日本勢は丸め込まれてしまったのです。
わたしより先に住んでいたルームメイトとの契約なのでしょうか、、確かに住み始める時の注意事項めちゃくちゃうるさかったけど。
この数日間は毎日のようにSoniaと交渉、口論、メールしていてピリピリしていました
とりあえず家を退去しないといけないのですが(受け入れた笑)、、
さすがに1週間では無理なので、今後2週間はステイすることにしました。
新居探し
さあ、新居探しです。タイムリミットは2週間。
日本でもやったことないよ?!笑 アメリカで家探し!?
まずはネットから情報を取っていきますが、
miniminiやアパマンショップみたいなのない!!どうすんの?!
日本語の不動産会社は存在しました。日本語ができるスタッフが家の検索から契約までやってくれます。
が、高い!!50万円程度手数料だけで取られます! NY相場おかしいって!
これはさすがに無理なので、不動産売り出しサイトのようなものを使って家を探し続けました。
良さそうな家があればすぐにアポを取って内見に行く日々。
学校に通いながらこれはかなり大変でした。
学校の出席率が足りないと日本に強制送還されてしまうし、なかなか良い家が見つからないし。。。
NYはルームメイトの文化があるので、すでに一部の部屋には住民がいるタイプの家の内見をたくさんしました。要するに知らない人の家にお邪魔しまくる、という珍しい経験をしていました笑
今住んでいる家のルームメイトも追い出されるわけで、彼らと一緒に探していましたが、3人住める部屋もなかなかない!
そんなこんなで、次の住居が見つからないまま、家引渡しのタイムリミットとなってしまいました。
この長ーい階段ともおさらばです。
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NYで、ホームレスになる。
納得いきませんが、新たな住人が来てしまうので、とりあえず一軒家を出ないといけません。
あれ、、ホームレス?
俺ホームレスなった?
なんとまあナチュラルに、留学中に住所がないホームレス状態になりました。
とはいえ、
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噴水も凍るこんな季節。
野宿は無理ですね。
ホテルも高すぎてとてもじゃないが払えない。
し、払いたくない!なんで出て行かされたこっちがそんな出費すんねん!と。
そこから友人の家を転々としました。
友人たちは快く受け入れてくれましたが、ずっと住むわけにはいきません。
そこで、以前通っていた学校の寮にお世話になる(忍び込む)ことにしました。
リアル逃走中
さあ、寮へ。
ここね。
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結構広くて、友人もたくさんいるし、
空きベッドもいくつかあります。
ただ、寮に入るのにIDチェック(電子)が必要なので
まあ、まずはFake IDを作り、サクッと寮に侵入。
(※フィクションですよ)
この時の精神状態としては、喜:0%、怒:100%、哀:0%、楽0%
とにかく怒り狂っていて善悪の区別もわからず、生きるために必死、怖いもんなし状態でした。
空きベッドや、工事中の建物があったので、そこに寝泊まりしていました。
しかし、そうすんなり物事は進みません。
当時、私の髪色がピンクや紫で目立っていました。さらには学校在籍当時から警備員とも顔見知りになっていたので、
数日経ったある日、
カードチェックは通過するけど、見た目でバレてしまいます。
警備員「、、、ん? 今のピンク髪、もう学校辞めたやつじゃねえか??」
その不審感を感じた私は、一気にダッシュ!逃げる!!
なぜなら、ここでもし捕まってしまうと、それこそ不法侵入。
刑事罰&強制帰国&今後10年の米国入国禁止(確か)
となって、とにかく大変なことになってしまいます。
(※再三になりますが、フィクションですからね? 臨場感あるでしょ〜笑)
寮も複数棟があって、出入り口も複数あります。
こっちもだてに1ヶ月住んでいたわけじゃありません。
階段を駆け上り、棟から棟へ移り、工事中の部屋に身を隠し、、、逃げ回ります。
対する警備員側も、めっちゃ追いかけます。走ります。ほとんどが100kg近くある巨漢なのですが、走れるタイプの巨漢です。
そして、複数人で対応! トランシーバーを使って、情報をやり取り。「あっちいたぞ、こっちだぞ」
なにこれ、リアル逃◯中じゃん!! なんて呑気に考えている暇はなく、こちらも本気で逃げまわっていました。無事に捕まらずに夜を明けることができました。
しかもこれを1日で懲りずに、寮に数日暮らし続けるという私のクレイジー具合。
終盤は寮の友人たちと広間でカードゲームをしながら、警備員がきたら逃げる、
というようにギリギリの状態でもQoLを落とさず生活していました。
(今では考えると恐ろしい。。。笑)
数日経ち、寮側が徐々に問題として認知されてきたことを知り、(※フィクションです!)
この2度目の寮生活を終え、他の場所を転々とし始めました。
2週間ほどこのようなホームレス期間は続きました。
そしてついに新居が、決まったのです!
歓喜のお引越し
ルームメイトが素晴らしい家@Brooklyn を探し出してくれました。
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立派なアパートですよね
さあ引越しだ!
引越し業者は、、っと
クロネコ、、、、ないか。
契約は、、
もうこの頃には大分心がタフになっており、このあたりの手続きは面倒でかなりの労力がかかりますが無心でやり遂げられるようになっていました。
大きな荷物だけはまだ一軒家に置かせてもらっていました。
結局は、元大家のSoniaとも和解し(和解なのか?)、Soniaが借りてくれた車に荷物を入れ込み、
BronxからBrooklynまでSoniaのドライブで引越しました。
(この1時間30分のドライブで二度交通事故を見ました。一つは目の前で。アメリカぇ)
元大家のSoniaも最後は「まあ色々あるけど頑張ってくれよ!ニコッ」と笑顔で激励の言葉をくれました。
。。。まあお前のせいなのだが!!
という気持ちもありましたが、新居が決まった歓喜、引っ越しが完了した安堵の気持ちが大きく、
最後協力してくれたSoniaと感動のHugをして別れました。
必要な家具なども買い込み、、、めちゃ大変〜
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なんとか、新居での生活をスタートさせました。
まあ新居は新居でトラブルあったんだけれども。。。。
以上、経験不問!NYCですっごくナチュラルにホームレスになれる方法、でした!
※所々、やや過激な内容、やけに具体的な描写がありますが、あくまでフィクションです。
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